私たちの研究室では、小児がんに対するよりよい治療法や予後予測法を開発するために、次世代シーケンサーによる高度ゲノム解析技術や免疫不全マウスならびにES/iPS細胞を用いた幹細胞生物学研究の手法を使って、分子病態の解明を目指した基礎的研究に取り組んでいます。小児がんの原因となる遺伝子の異常を生まれつき持つ場合、さまざまな先天性疾患を発症することが知られています。すなわち、これらの遺伝子はがんの発生のみならず幅広い生命現象に重要な役割を果たしていると考えられています。従って、小児がんの病態解明は、さまざまな疾患の理解や生命現象の解明にもつながる重要な研究と考えられます。
T-ALLで検出されたSPI1融合遺伝子
Seki, Takita et al, Nature Genet. 2017
神経芽腫および横紋筋肉腫の研究
Takita et al. Nature. 2008
Takagi, Takita et al. J Natl Cancer Inst. 2017
Seki, Takita et al. Nature Commun. 2015
膵芽腫における分子病態の解明
Takita et al. Cancer Res. 2018
一過性骨髄増殖症(TAM)と
ダウン症関連骨髄性白血病(ML-DS)の研究
Saida et al. Blood 2013
小児白血病と微小環境の研究
Kato et al. Plos One 2012, Blood 2017
microRNA sensing vectorを用いた
造血幹細胞の純化