京大病院には、小児がんの患者さん、ご家族が安心して、質の高い医療が受けられるように様々な設備が整っています。入院が必要な時は、小児科病棟に入院することになりますが、診療に必要な設備だけでなく、プレイルームやパントリー、面会室といった一緒に遊んだり、患者さんや家族と語らったりできるスペースを備えています。また、病棟保育士が保育活動を行っており、小学生、中学生が、長期に入院する場合も、院内学級で学習を続けていくことができるなど、子どもたちの成長発達を支援しています。外来での治療は、小児科外来で診察してから、がんセンター1階の小児専用スペースで行っています。
● 館内MAP
小児がんへの高度な医療を求めて京大病院に来られる患者さんの中には、遠方からおいでの方も大勢いらっしゃいます。慣れない土地で長期滞在しながらの付添いには、心身の疲労に加え、宿泊費・交通費などの経済的負担が重くのしかかります。特に病気の子どもを持った親は自分のことは二の次で、子どもの治療に専念しようとするため、"張りつめた気持ちを、ほんのひとときでも緩めることのできる場所"が必要です。
京大病院では病院の近くに手頃な価格で宿泊できる施設をご提供し、ご家族が安心して子どもに寄り添える環境づくりに努めています。
京都大学芝蘭会館は京大医学部同窓会の宿泊施設。緑豊かな吉田山と鴨川にはさまれた静かな場所にあります。小児がん診療を受けられる患者さんのご家族は、特別料金(2200円)で宿泊していただけます。
京都ファミリーハウスは、京大病院で治療を受けた子どものご家族などが協力し合い、2005年に設立された滞在施設です。ワンルームマンションなど善意で提供された部屋を宿泊施設として提供。現在、6施設12部屋をボランティアが運営しています。
● 京都大学芝蘭会館宿泊施設
国際交流会館として外国人の宿泊も多い宿泊棟は、ゆったりと寛げるロビーを備え、客室はシンプルで清潔な雰囲気。無料で利用できるインターネットも完備しています。同施設内には京都ブライトンホテルが運営するレストランもあります。
● 京都ファミリーハウス
清掃が行き届いた部屋には、炊事道具や冷蔵庫、洗濯機が備え付けられ、我が家のように寛げるよう配慮されています。宿泊費は1泊1,500円程度。