小児がんは治療期間が長く、中には10代前半に発症するがんもあるため、小児と成人の狭間である思春期の患者さんの診療体制の構築が課題とされています。当院では、がんセンターについて小児科と成人診療科が密に連携していることから、思春期の患者さんの診療体制も万全に整っており、小児期から思春期、若年成人まで切れ目なく円滑に治療が受けられます。
また治療によっては、治療後5年、10年たってから、不妊や背が伸びにくい、二次性徴がないなどの副作用(晩期合併症)が現れたり、再発とは別に新たにがん(2次がん)ができたりする可能性があります。当院では、治療後十分な時間がたって再発リスクがなくなった患者さんでも、2次がんや合併症の早期発見・治療のために、定期的な診察を長期にわたり行っています(長期フォローアップ外来)。
● 長期フォローアップ体制
小児がんの予後向上に伴い、病気を克服して長期に生存される方の数が増えています。本邦でも成人の400人~1,000人に1人が小児がん経験者といわれています。小児がん経験者は、低身長や不妊、2次がんなど様々な健康上の問題を抱える頻度が高いことが報告されています。産婦人科や内分泌科など他科と連携し診療を行っております。(火曜日午後)